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むち打ちと低髄液圧症候群

「低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)」は、普段は脳と脊髄が脳脊髄液に満たされて浮かんでいる閉鎖空間のような状態になっている脳脊髄腔が何らかの原因によって穴があき、脳脊髄液が漏れ出して減少し、脳脊髄腔内の髄液圧力が低下しておこる状態のことをいいます。頭痛や吐き気、乱視状態や耳の聞こえにくさ、首の痛さやめまい、視野狭窄などさまざまな症状が現れることが明らかになっています。これまでは、その原因として手術やケガなどが考えられていました。しかし、近年、追突などの交通事故に遭った人の多くがその症状として訴えることの多いむち打ち損傷を原因として脳脊髄腔に穴があき、脳脊髄液が漏れだすことがわかってきました。

むち打ち症の急性期を過ぎて、激しい痛みはないもののなかなか治癒ができない慢性難治期に、頭痛や吐き気、めまいや耳鳴り、難聴や動悸、などの症状が続く場合には、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)が原因のむち打ち症状であると診断がなされるようになったため、賠償金請求の場面でも低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の発祥の有無が争われるようになっています。

このように、後遺障害を適切に診断して等級認定をされることによって賠償金額に大きな差が出てくることを理解したうえで、後遺障害の等級認定の申請、加害者との示談、訴訟などに早くから弁護士と相談して進めていくことが大切であると言えるでしょう。

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後遺障害の種類

後遺障害にはさまざまな種類があり、全てをしっかりと把握することは専門家でも難しいとされています。しかし、交通事故の被害者となって後遺障害を負ってしまった場合には、その後の人生設計のためにも、後遺障害の種類や程度によって適切な賠償金の請求をしなくてはなりません。特に重度の後遺障害の場合には、賠償金額に大きな差がでてしまうこともあるため、交通事故被害を専門に取り扱う弁護士に相談するのが一番いい方法であるといえるでしょう。

後遺障害の代表的な症状にもさまざまなものがあります。追突事故などで多い「むち打ち(頸部捻挫)」もそのひとつです。症状を訴える人が最も多い後遺障害でありながら、従前はレントゲンなどでも発見しにくいものとされていました。近年では、MRIやCTなどの精密検査によって特定できることもあり、局部に頑固な神経症状を残すものが12級13号、局部に神経症状を残すものが14級9号などと定められています。重篤な後遺障害としては、意識がなく発語や身体を動かすことなどができない「遷延性意識障害」、感情のコントロールや計算、記憶の障害などのさまざまな症状を示す「高次脳機能障害」、部位によって頚髄、胸髄、腰髄、仙髄、尾髄などに区分される「脊髄損傷」などがあげられます。